抜かない・削らない治療

可能な限り歯を抜かない・削らない歯科治療(低侵襲治療)

低侵襲治療

斉藤歯科医院では、天然歯を残す保存治療に重点を置き、できるだけ歯を傷つけない、低侵襲治療(ミニマルインターベンション)を提供しています。私たちの歯は一回削ってしまうと二度と再生しませんし、天然歯と同等の補綴物は現在まだありませんので、できるだけ天然歯に手をかけない治療を行なっています。では、低侵襲治療とは実際にどのようなことなのか具体的にご説明致します。

「予後の安定、長持ちするか」を考慮にした判断をします

どのようなケースにおいても、全く削らない、絶対に抜かないというのは不可能ですが、斉藤歯科医院できる限り天然歯を損なわず保存できるような治療をおすすめしています。

しかし、予後の安定であったり、長持ちするかどうかという観点も非常に重要ですので、「むやみやたらに削らない、本当は抜いた方が今後のためにも良いのに抜かない」という判断は致しません。

天然歯質の保存と、予後の長期安定性とを天秤にかけながら、患者様とのお話のうえで最終的に抜く抜かない、削る量などについて判断します。

できるだけ歯を削らないための歯科治療法

歯を削らない

理想的な治療は、虫歯の部分をできるだけ削らないで行うことです。まったく削らない治療は現在の医学では困難ですが、できるだけ削る箇所を少なくするための方法はあります。そのために、当院では次の4つの取り組みを実施しています。

  • ①3MIX-MP法®の活用

    3MIX-MP法3MIX-MP法®は、抗生物質や抗菌剤が混ざった3種類の薬剤を虫歯の部分に入れフタをして、虫歯菌を殺菌する方法です。虫歯部分をすべて削ることなく治療できるのが大きな特徴です。

  • ②拡大鏡精密治療

    拡大鏡精密治療治療に拡大鏡を使うことで視野が鮮明になりますので、削りすぎの防止、早期発見や早期治療につながります。当院では、保険治療や自費治療には関係なく拡大鏡を使用します。

  • ③う蝕検知液の活用

    う蝕検知液の活用う蝕検知液を歯に塗ると、虫歯部分だけを赤く染めることができます。肉眼の治療では健康な歯と虫歯組織との区別がつかない時がありますが、そのような時にう蝕検知液で正確に虫歯組織のみを確認できます。そのため、削りすぎを防止できます。

  • ④根本治療

    根本治療当院では痛いところだけを治す、対処療法ではなく全体から治していく根本治療を提供しています。根本治療によって口腔を適切な状態へと導き、それを長期間維持することで生涯における歯科治療での削る回数を大幅に軽減できます。

2次的虫歯を防ぐことが将来へ歯質を残すカギ

2次的虫歯右下の歯が痛いとのことでご来院いただいた患者様ですが、金属が古く、細かく段差もできていました。

まずは手前の歯から金属を外すと周りが黒くなっています。これは、銀歯が経年劣化してできた隙間から虫歯菌が侵入し繁殖、虫歯が進んでいた状態でした。このように、虫歯治療時につめた詰め物の下で虫歯が進行することを2次カリエス(二次的虫歯)と呼びます。

1回目の虫歯の除去で歯を削って、2次的虫歯の除去でも歯を削ることになるため、この2次カリエスが怒らないよう精密に1回目の処置を行うのが、生涯を通じて歯質を残すカギといえるでしょう。

2次的虫歯左側の歯は、すでに治療を行いました。

次は右側の歯です。こちらも同じく銀歯を取った下は、虫歯だらけで2次カリエスになっておりました。

銀歯は健康保険が適用で、安価なつめ物・かぶせ物ですが、経年劣化が激しく、2次カリエスになりやすい素材No.1ですので、セラミックやレジン充填をおすすめします。

レジン充填レジン充填行い、左側と同じく治療を終えたところの写真です。

セラミック治療やレジン充填を選択した場合、その場の治療費は、銀歯より高くつくかもしれませんが、2次カリエスのリスクを低減できることを考えると、銀歯ではなく、セラミック治療やレジン充填という選択は、生涯治療費に換算すると逆にお安くなることも多々あるということをご理解いただければと思います。

また、治療費の面だけでなく、見た目やなにより、できる限り長期に渡り歯質を残すという観点でも有効な選択肢となります。

できるだけ歯を抜かないための歯科治療法

歯を抜かない治療

歯が抜けた場合は、インプラント、ブリッジ、入れ歯などで補う方法が一般的ですが、いずれも人工物をお口に入れることになります。人工物は決して天然歯には敵いませんので、できるかぎり天然歯を抜歯に至らせないようにすることが大事です。当院では以下のようにできるだけ歯を抜かない治療を実施しています。

  • ①自分の歯の移植で補う(自家歯牙移植)

    自家歯牙移植斉藤歯科医院では、歯が抜けた部分を補う方法としてインプラントやブリッジ、入れ歯の前に、親知らずなどの歯の移植を1番最初に提案しています。条件が整えば人工物ではなく、自分の歯を活用して咬合を復活させることができます。人工物ではなく親和性が最も高い形での復活ができることがポイントです。

  • ②拡大鏡を使用した精密根管治療

    精密・根管治療虫歯の症状が重い場合、虫歯が神経まで達していることが多いです。そういった場合は根管治療を行うことになりますが、保険診療で行う根管治療では80%以上の確率で再発します。しかし拡大鏡やラバーダム、MTMを使用した精密根管治療で再発リスクを低減させ、今後の抜歯リスクを減らしています。

  • ③歯根端切除術・再植に対応

    根管治療歯の根っこが折れてしまった場合や歯の根っこの先に膿が発生している場合は、歯科医院によっては抜歯を宣告するところもあります。しかし、当院では、その歯を一旦抜歯し、歯科ボンドで接着し再び元に戻す「歯の再植術」や歯根を一部切断する「歯根端切除術」など一般歯科ではあまり行なわれていない高度な歯の根っこ治療を行なって、極力抜歯を回避します。

  • ④将来のための根本治療

    根本治療将来のことを考え、当院では皆様に根本治療をオススメしています。痛みの出ている箇所だけ治す対処療法ではなく、お口全体を見て悪いところは全て治す根本治療を行うことで、自分の歯を抜くこと無く、いつまでも維持できます。歯科先進国であるヨーロッパでは根管治療の概念が浸透しているので、ほとんどの方が80歳まで20本の歯を残しています。

津田沼で極力歯を抜かない・削らない歯医者さんをご希望の方へ

歯を「抜かない、削らない」歯医者をお探しの方へ

斉藤歯科医院では低侵襲治療を実践し、できるかぎり歯を抜いたり削ったりしないで治療することを診療方針としております。全てのケースにおいて必ず抜かない、全く削らないということはできませんが、あなたの歯をできるだけ残すためのお手伝いができるかもしれません。津田沼で低侵襲治療を実践している歯医者をお探しの方は、ぜひ一度当院までご相談ください。